品評会の初出陳だけで感動
飼育係のかっちゃんです。品評会に初出陳したのが平成14年9月15日(2002年)でした。ホーロー洗面器に上がって、前頭東四枚目でした。
この時の金魚は龍頭の二歳魚で、模様は素赤でした。素赤(すあか)というのは、全てが赤ではなく、一部に白が入るものを言います。主に尾先が白の金魚を素赤と言います。この金魚は右のお腹に胸鰭くらいの白い模様が特徴でした。
「ため」を知った
一回目の出陳は運よく洗面器に上がったのですが、その後の出陳で自分の金魚が洗面器に見当たらないこともありました。金魚はどこかって?
「ため」です。大きなプラブネがあって、その中で泳いでいました。
経験と共に自分の金魚とよその金魚の区別が出来るようになった
経験を重ねてくると、「金魚」は全て同じように見えていたものが、どこか特徴が分かるようになって、自分の金魚とよその金魚の区別が出来るようになっていました。
飼育方法の違いで金魚の出来の変化が分かるように
長年、金魚を飼っていると稚魚からの飼育方法の違いで出来の変化に気づくようになりました。青水飼育と濾過飼育では金魚の色付きに差が出ます。また、肉流の発達にも影響がでます。肉流はエサでも差が出ます。また、体系は匹数や水換えの頻度でも影響が見られます。
品評会に向けた毎年の挑戦
東大関・西大関・立行司・取締一・取締二までの優等賞5匹に入り、トロフィーや盾を頂くまでの間、メンタル的にはどこかに焦りがあったものです。落ち着いたのはトロフィーを頂いてからです。
春になれば、今年の卵がいつとれるかが勝負となってきます。5月のゴールデンウィークに取れれば良いスタートとなるのですが、長引いて6月そして7月までずれ込むと大きくするのにかなりのハンデが付いてしまいます。
最高の産卵状態の親を作ることがもっとすごい事に気づく!
産卵をうまく時期に合わせるには、親魚を「秋」の時点で春に産卵が出来るような健康づくりをしていく必要があります。
大御所の金魚を拝見したことがありますが、春のメスは卵がびっしり詰まっている、今にも生みそうな魅力的なメスの状態でした。
オスはお腹を軽く擦るとモヤモヤと精子が雲のように出て、受精率が良好な良い感じのオスの状態です。
このような、状態を作る技も大事になってきます。
春に焦るのではなく、秋から着実に準備が始まっているということを感じていました。
どのようにすれば秋の状態をベストに持っていけるかがこれからの課題ですね。
品評会用に出品魚を作りこむことも楽しいのですが、大御所のように良い子を産ませる条件を整える技術は流石です。
結局、良い卵がとれれば、品評会にも通じてくるという本質が見え隠れしています。
卵が採れなくて、師匠から頂くことはある意味、良い卵の状態からスタートが切れるということです。師匠に引き上げてもらうということ。ありがたいことです。
ある程度の年数が経過して経験値が出来てきて、さらに、先輩とのやり取りの中で技術が向上し上手くなっていきます。
いわゆる、2字曲線的に上手くなっていくような気がします。コツをつかむまで長いのですが、コツを掴んだらグングンと入賞圏内に入ることになる感じが強いです。
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