金魚の飼い方ノート(P10)濾過なし飼育(青水飼育)

金魚の飼い方ノート

濾過なし飼育(青水飼育)とは

濾過なし飼育は青水で飼育する場合が考えられます。小さな水槽では酸欠が心配になりますね。比較的水量が多い「池」や「プラ船」などで飼育する場合にこの方法が用いられます。

ブリーダーなどは青水飼育(グリーンウォータ)を好んで行います。青水飼育では、稚魚がエサとしてアオコも食べるため、アオコに含まれる赤の色素のもとである(βカロテン)などが吸収され、それが体の表面にある「色素胞」に蓄積されるため、赤がより濃く、鮮やかになっていきます。

青水飼育では金魚のフンは緑です

青水で飼育すると金魚のフンは緑になります。品評会などで、金魚が洗面器にあがって泳いでいますが、そのとき、フンを見ると何を食べさせているかが分かります。

フンが緑なら、青水飼育だということが分かります。かなり緑です。まるで、抹茶の粉末をそのまま食べたような感じのフンなので緑色が濃いのです。

このような、濃い青水に入れて、エサを切りますと、益々濃い赤になっていきます。黒いような濃い赤が期待されます。

最近では、市販のエサで「赤」を濃くしてくれるものがあります。昔「富士桜」というエサがありましたが、結構、赤くなりました。今は、キョウリンで出している「咲ひかり金魚 艶姿 特急色揚 沈下性」があります。これも、かなり赤くなります。

金魚には黄色やオレンジ色、そして、赤色があって、出来れば人工的な「赤」が強くなりすぎないようにアオコを食わせて、自然な赤を表現したいと考えています。ですが、金魚自体、人間が改良してきた魚ですのでこんなことをいうのも変ですが。

※実はあのフラミンゴの赤も「赤い色素」植物プランクトン由来の成分を吸収させて赤くしていたのです。エサに植物プランクトンを混ぜて食べさせて、あの「赤」を実現していたのです。

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