2024・津軽錦・金魚の床直し

津軽錦の床直し 金魚の飼い方ノート
津軽錦の床直し

津軽錦・金魚の床直し

金魚の床直し黒らんちゅう

金魚の床直し黒らんちゅう

1)金魚をタライに取り出します。
2)飼育水を全て捨てます。
3)池(プラフネジャンボ180L)をブラシで綺麗に擦り、洗います。
4)飼育水を入れます。水温を合わせ、カルキ抜きを規定量入れます。若干0.05%位の塩を入れて、体調を調節できるように飼育水に塩を入れときます。エラから塩分を調節します。
5)金魚の状態が良ければ、ゆっくりと池に放します。

※ここで、病魚が出たら、治療です。

金魚の治療(3種混合)

当園の金魚の治療を紹介します。3種混合です。自己責任でお願いします。

①飼育水を作ります。水道水3月ですと5度位です。これを90Lくらい入れます。これに、70度のお湯を10Lくらい入れ、9度くらいになりました。飼育水は8度位でしたので、若干温かい方へ入れると良いように思います。

②カルキ抜きを入れ、カルキを中和します。

③金魚の治療ですので、飼育水に塩を入れます。0.5%になるように、100Lに500gの塩を入れます。よくかき混ぜて溶かします。金魚の体液は0.9%です。松かさ病などのように、ウロコが立っている状態ですと、いつもより体に水分が浸透してきやすい状態になっています。水の浸透圧は塩分濃度の濃い方へ浸透していき、同じ濃度になるような動きをします。金魚は腎臓などで塩分濃度を調節しております。結果、おしっこを排泄し調節しているのです。

投 薬

①寄生虫や原虫類の駆除

結論:マゾテンかリフィッシュを規定量投薬します。

金魚店にはよくリフィッシュを見かけます。マゾテンは鯉の販売店で見かけます。寄生虫を駆除する薬(いわば、殺虫剤)です。イカリ虫やチョウなどに使用します。

ギロダクチルス、ダクチロギルスは扁形動物の単生類に分類される外部寄生虫です。吸着盤で魚体に寄生し粘膜や上皮細胞を食害します。

大きさはギロダクチルスがやや小型で0.3~0.8㎜、ダクチロギルスが0.8~2㎜程で、ウジのような形をし、ヒルのように伸び縮み運動をします。また、トリコジナ、イクチオボドなどの他の寄生虫と混合寄生していたり、症状の似ている細菌性の鰓病(カラムナリス菌による鰓腐れ)の場合には、オキソリン酸(パラザン)やフラン剤などの抗菌剤の使用が必要になります。

症状の似ている細菌性の鰓病(カラムナリス菌による鰓腐れ)の場合には、オキソリン酸(パラザン)やフラン剤などの抗菌剤の使用が必要になるので、できれば顕微鏡で確認をしたほうがよいです。

②細菌の殺菌・除菌

結論:エルバージュ・パラザンD・グリンFゴールドのいずれかを投薬

投薬

投薬エルバージュ

原虫などの食害により体表に穴が開いた患部に、菌が感染するといった2次感染を想定し、抗菌剤を投入します。

カラムナリス菌により魚のヒレ・鰓・口などの周囲に感染し、「鰓ぐされ病」や「口ぐされ病」などを引き起こします。

カラムナリス菌は常在細菌といい、普通に飼育水に存在している菌です。魚の免疫低下やスレから感染します。 ヒレなどが白く濁ってみえるのは何故かというと、カラムナリス菌が出すタンパク質分解酵素によりヒレが溶けているからなのです。

しかし、このカラムナリス菌は酸素が充分供給されないと増殖することが出来ないため、感染の範囲が内臓まで及ぶことはありませんが、酸素が供給されやすいヒレや鰓などでは増殖しやすい病気です。

③水カビの治療

結論:メチレンブルーを規定量投薬します

水カビにはメチレンブルーが効果的です。メチレンブルーは、水カビ菌の細胞膜を破壊することで殺菌作用を発揮します。

メチレンブルーを使用する際は、以下の点に注意する必要があります。

  • 濃度:メチレンブルーの濃度が濃すぎると、金魚にダメージを与えてしまう可能性があります。水10Lあたり2~3ml程度が適切です。
  • 期間:メチレンブルーは、水カビ菌に直接接触することで効果を発揮します。そのため、患部に直接塗布したり、薬浴を行ったりする必要があります。薬浴の場合は、2~3日程度を目安に行います。
  • 水温:メチレンブルーは、水温が低すぎると効果が弱くなります。20℃以上の水温で使用しましょう。
  • エアレーション:メチレンブルーは、水中の酸素濃度を低下させる可能性があります。そのため、エアレーションを行い、水中の酸素濃度を十分に保ちましょう。

メチレンブルーは、比較的安全な薬ですが、使用方法を誤ると金魚に負担がかかってしまうことがあります。メチレンブルーを使用する前に、必ず金魚の飼育に関する書籍やインターネットなどで情報収集を行い、適切な方法で行うようにしましょう。

メチレンブルー以外にも、水カビには以下のような治療法があります。

  • 塩浴:塩浴は、水カビ菌の増殖を抑える効果があります。水10Lあたり0.5%程度の塩水で薬浴を行います。
  • グリーンFゴールド顆粒:グリーンFゴールド顆粒は、水カビ菌に特効のある魚病薬です。用法用量をよく読んで使用しましょう。
  • 抗菌薬:抗菌薬は、水カビ菌を含む細菌や真菌に対して効果があります。獣医師の指示に従って使用しましょう。

水カビは、金魚にとって致死的な病気となる可能性があります。早期発見・早期治療が重要です。金魚に水カビの症状が見られた場合は、すぐに適切な治療を行いましょう。

<資料1>

金魚の体の塩分濃度は、約0.9%です。これは、海水(約3.5%)よりも低く、淡水(約0%)よりも高い濃度です。金魚は、体内の塩分濃度を一定に保つために、以下の2つの方法で体内の水分量を調節しています。

  • 浸透圧:水は、低い塩分濃度から高い塩分濃度の方へ移動する性質があります。そのため、金魚は体内の塩分濃度が周囲の水よりも高い場合、体内に水分を取り込みます。逆に、体内の塩分濃度が周囲の水よりも低い場合は、体外へ水分を排出します。
  • 腎臓:金魚の腎臓は、血液中の余分な塩分を尿として排泄する役割を果たしています。

金魚が病気になったり、水質が悪くなったりした場合、体内の塩分濃度が変化することがあります。このような場合、塩浴を行うことで、体内の塩分濃度を調整し、金魚の体調を改善することができます。

塩浴を行う際は、以下の点に注意する必要があります。

  • 塩分濃度:塩浴の塩分濃度は、0.5%~0.3%程度が適切です。
  • 期間:塩浴の期間は、金魚の症状や体質によって異なりますが、一般的には数分から数時間程度です。
  • 水温:塩浴の水温は、飼育水の温度と同じにします。
  • エアレーション:塩浴中は、水中に十分な酸素を供給できるようにエアレーションを行います。

塩浴は、金魚の体調管理に役立つ方法ですが、使用方法を誤ると金魚に負担がかかってしまうことがあります。塩浴を行う前に、必ず金魚の飼育に関する書籍やインターネットなどで情報収集を行い、適切な方法で行うようにしましょう。

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